パソコンを使わないプログラミング体験イベント”絵本で学ぶプログラミングの考え方 ~『ルビィのぼうけん』ワークショップ~”を2016/11/6(日)に伊丹市立図書館 ことば蔵にて開催しました。
今話題の絵本『ルビィのぼうけん』をテーマに、体を動かしたりしながらプログラミングの考え方を体験してもらいます。『ルビィのぼうけん』の対象年齢は5歳~となっているですが、イベントの対象年齢はことば蔵の方とも相談した結果、小学1~6年生としていました。しかし当日は、定員にも空きがあったため途中参加OK、小さいお子様もOKとして、最終的には4歳(?)~小学4年生までの幼児3名を含む10名となりました。保護者の方たちが見守って頂きながら、和やかな会となりました。
まず1つ目は「ダンスダンスダンス」。ここではプログラミングの基本となる考え方である「順次処理」と「繰り返し」を体験してもらいます。重要な参加者のみなさんにはプログラマーとして、ダンスのプログラムを各グループで考えてもらい、その後は全員でコンピューターとなって、各グループが考えたダンスのプログラムを行いました。ダンスを始めるルール(開始イベント、トリガ)や、ダンスを終わるルール(終了条件、ループ回数など)も考えてもらいました。
やっぱり体を動かすのはいいですね。楽しんで取り組んでもらえました。もう少し時間があれば、各グループが前に出て発表してもらえばよかったなと思いました。
2つ目は「おしゃれのルール」。ここでは「条件分岐」の体験です。「もし<雨降り>のときは○○○を着る。そうでなければ×××といったふうに、ルビィちゃんにその時々に合わせた服やアイテムを選びます。
「ぼうけんのとき」や「おかしづくりのとき」に対して、そうでなければって、ほとんどのシチュエーション当てはまりますけど?というのは、本を読んでいるときからツッコミポイントだなとは思っていたのですが、やっぱり子どもたちも少し悩んでいた様子でした。
「ぼうけんのとき」の服装にヘッドホンを選んでいた子がいて、その理由を聞いてみると「ヘッドホンをつけていれば、どこに行くかとか教えてもらえるから迷子にならない」とのこと。トランシーバーみたいなイメージなんですね。なるほどー。また別の子は同じく「ぼうけんのとき」にトートバッグを選択。その理由は「食料を集めるのに必要」だということで、こちらも納得。子ども達の発想力、想像力にはほんと感心させられました。
最後の3つ目は「こまったこと」。デバッグの体験です。ロボットさんやキツネさんが困っています。何か手順を忘れていたり、順序を誤っていたりしていないかな?と、プログラムの間違いを探します。
ネタバレになってしまいますが、ロボットさんは「湯船にお湯を入れる⇒体を洗う⇒お湯が溢れてる!」となっていて、「体を洗う前にお湯を止めないといけないね」という問題があるのですが、最近のお風呂はボタン1つでお湯はりをしてくれるので、蛇口をひねってお湯をためて、お湯を止めるというのがピンとこない子もいるみたいです。たしかに洗面所の蛇口も手をかざすと自動で水が出たり止まったりしますしね。このあたり、日本仕様への変更が必要ですね。
また、時間が余った人には、はみがき手順のフローチャートを書いてもらいました。その詳細な手順に、みんな毎日ちゃんと歯磨きしてるんだなとママ目線で感心してしまいました。
初めてで時間配分がわからず、もっともっとゆったり時間をとって、もっと発表とかしてもらえる参加型のワークショップにできたらよかったなというのが反省点です。あと対象年齢はもっと狭めたほうがいいですね。
パソコンをつかったプログラミング体験の方がやっぱりキャッチーで集客力もあるんだろうなとは思いますが、アンプラグド型のパソコンを使わないワークショップも継続する価値はあるのかなと感じました。どっちが良いとかではなく、どちらも体験してもらって、いろんな角度からプログラミングを楽しんでもらえればいいなと思います。
小学生だけでなく、中学生、高校生向けや、子どもにプログラミングを教える立場になるであろう先生や大人向けなどのイベントも開催できたらいいなと思っています。次回開催予定は未定ですが、ぜひ開催してほしいというリクエストがございましたら、メールでもコメントでもお気軽にお寄せください。
参加してくださったみなさん、保護者の方、ことば蔵の方、お手伝いしてくれたサポーターの方、どうもありがとうございました。